ボートレース唐津は佐賀県唐津市にある競艇場で、通年モーニング開催(朝レース中心)が特徴のひとつです。1コースの年間1着率は約54.5%と全国平均(55.3%)にほぼ近い水準で、特別インコース有利でも不利でもない平均的なデータになっています。
これは、唐津が潮汐のない淡水プール水面で大きな癖が少ないことにも起因します。ただし一日の中で風向きやレース編成によって傾向が変化する点に注意が必要です。
目次
唐津競艇場の特徴 – モーニング中心の穏やかな水面
唐津は北に唐津湾、東に鏡山(標高284m)を望む景勝地に位置し、競走水面は北北西〜南南東方向にレイアウトされています。
モーニングレースが主体であるため朝夕の陸風・海風の影響を受けやすく、早朝は向かい風、午後には追い風に変わりやすい傾向があります。
競走水面は1975年造成の人工プール型で、隣接する松浦川から取水した淡水が使われています。塩分を含まない淡水は水の硬度が高く浮力が小さいため、モーター性能や選手の体重差がレース結果に影響しやすい点が唐津ならではの特徴です。
水面が広く淡水質!唐津競艇場のコース特徴
唐津競艇場最大の特徴の一つは競走水面の広さです。コース全長は600m、幅は最大160mにも及び、全国でも屈指のビッグプールと言えます。バックストレッチ(第2ターンマーク側直線)の幅も約87mと広く、ボート同士の間隔に余裕があるため迫力あるスピード戦が展開されやすい傾向です。
スタートライン幅も55mと十分な広さがあり、各艇がトップスピードを活かした思い切った攻めを繰り出せるレイアウトになっています。一方で第1ターンマーク幅は約42mで標準的なコーナー幅ですが、広い直線のおかげでアウトコース勢も全速ターンからの攻撃が可能です。
つまり唐津は「イン逃げが鉄板」という単純なコースではなく、艇間距離の余裕を活かした外枠からのまくり・差しも決まりやすい水面と言えます。
水質は淡水・潮汐なし
唐津の水質は100%淡水で、海水のような潮の満ち引きや流れによる水位変化はありません。海水コースに比べて淡水は水が硬くボートが跳ねやすい(衝撃を吸収しにくい)特性があり、加えて浮力も小さいため体重が重い選手には不利に働きます。
例えば5kg以上の体重差がある組み合わせでは、重い選手が伸び負けする場面も出てくるため注意が必要です。逆に軽量の女子選手などは淡水の利点を活かしやすく、唐津では健闘するケースも少なくありません。
淡水はまたモーターのパワー差が出やすい水質でもあります。エンジン出力に頼れないとスピードに乗りにくく、全速ターンが決まりづらいため、モーターの良し悪しが着順に直結しやすいのです。
唐津では突出した「エースモーター」が生まれにくいものの、地元・佐賀支部のA1級選手が使用したモーターはその後パワーを発揮する傾向があるとも言われます。これは地元選手の巧みな整備調整によって潜在性能を引き出されるためで、エンジン抽選で目玉機を引けなくても地元勢は初日から果敢に仕上げてくることでも知られています。
コース取りと待機行動
唐津ではピット(待機所)と2マークの距離が178mと全国一離れているのも特徴です。待機行動時間(スタート前の艇番相談・進入位置取りの時間)も1分50秒と全国最長に設定されています。
このためスタート前のコース争いが長引きやすく、枠なり進入(艇番通りのコース取り)にならないケースが多いです。実際、唐津の枠なり進入率は全国でも低めとデータでも示されており、「前づけ」(後ろの艇番の選手が内側コースへ前乗りする作戦)が積極的に行われます。
ピット離れ(待機所離れ)の良い選手がそのままインコースを奪取する光景もしばしば見られるので、ファンはスタート展示のコース取りに要注目です。広い水面ゆえピット離れ専用のプロペラ調整を施す選手もおり、進入争いがレースの鍵を握る場面も少なくありません。
唐津競艇場のデータ傾向 – イン勝率と決まり手の分析
データ面から見る唐津競艇場の傾向も押さえておきましょう。前述のようにイン(1コース)の年間1着率は約54~55%前後で、ごく平均的な水準です。しかし詳細に見ると、レースの時間帯や番組編成によってイン勝率に大きな差が生じています。
唐津では1R~4Rにかけて「企画レース」と呼ばれる特別編成が組まれ、1号艇にA級選手を配置するなどイン有利の番組が多くなっています。この影響で1~4Rのイン1着率は64%にも達し、一方で5R以降の通常番組ではイン1着率が45%程度にまで下がります。
つまり朝のレースほどイン逃げ決着が多く、後半レースになるほど波乱含みという傾向です。実際、5~8Rあたりは実力接近戦の番組が組まれやすく、イン優勢とは限らないレースも増えると指摘されていますkyoutei-navi.com。逆に優勝戦など格上が揃う終盤レース(10~12R)はややイン有利に戻る傾向とのデータもあります。
決まり手の特徴
唐津では決まり手(勝ちパターン)にも微妙な特徴があります。他場と比べるとまくりによる決着がやや少なく、差しやまくり差しがやや多い傾向が指摘されています。広いコースゆえに差し場ができやすいこと、特に追い風が強めに吹くと1コース艇のターンで内側に差し場が生まれやすくなることが影響しています。
実際、唐津は追い風の日が年間で約50~60%と多めで(向かい風は30~40%程度)、強い追い風時には2コースの差し勝ちが他場より増えるとの分析があります。逆に向かい風の場合はインの先マイ(逃げ)が安定し、センター勢(3~4コース)のまくり差しも決まりやすい傾向です。
このように唐津は風向きによって有利な決まり手が若干変化する点が興味深いです。全体的な数字では、直近3か月(例:2025年7~9月)でのイン逃げ決着は全1着の約95%が1コース逃げというデータもあります(※インが勝った場合ほぼ逃げで決まるという意味)。
ただしこれはイン勝率が五分五分の中で、インが勝つ時は大抵逃げているというだけで、2コース差しや3コースまくり差しが成立する割合自体は他場並みにあります。唐津は「大穴も時々出るが基本は堅実」というバランス型の水面と言えるでしょう。
高配当の出現率: 唐津は「穴党」にも魅力十分と言われます。実際、過去には3連単で30万円超えの高配当(いわゆる“万舟券”)が度々飛び出しており、2017年には6-5-2や6-3-5といった組み合わせで25万~32万円超の払い戻しが記録されています。
しかもそれらは1Rや2Rといった朝のレースでした。企画レースとはいえ油断すると思わぬ伏兵が台頭し、朝から超大波乱ということもあり得るのが唐津のスリリングなところです。一方で全体の三連単配当分布を見ると全国平均とほとんど同じというデータもあり、毎回万舟券連発という訳では決してありません。
堅い決着と波乱が同居する唐津では、「抑えるところは抑え、狙うところは大胆に」とメリハリを付けた舟券作戦が吉と言えそうです。
唐津競艇で勝つための予想のコツ – 実戦的ポイント集
それでは、以上の特徴を踏まえた上でボートレース唐津ならではの予想のコツを整理しましょう。唐津は突出した偏りこそ少ないものの、その分細かな要素を積み上げて予想精度を高めることが重要です。初心者の方にも実践しやすいポイントを、経験者の視点からまとめます。
風向き・強さを必ずチェック
唐津は風の影響がレース展開を左右します。
追い風なら差し、向かい風ならイン逃げといったように傾向が変わるため、当日の天候を無視しないでください。特に風速4m以上の強風時は第1ターンマークに波が立ちやすく外からの差し・まくり差しが決まりやすいので、イン信頼度を下げて2~6コースの台頭にも備えましょう。
逆に穏やかな向かい風or無風なら基本はイン優位、センター勢のまくりにも注意する程度でOKです。私は現地観戦時には風向き旗や水面のさざ波を観察し、「今日は差し水面か逃げ水面か」を感じ取るようにしています。
モーターの仕上がりと“伸び足”に注目
前述の通り淡水の唐津はモーター性能差が結果に出やすいです。事前に公式サイトのモーターデータをチェックし、各機の2連対率や直前節の成績を把握しておきましょう。
中でも唐津はコースが広く直線距離も長いため、私の経験上「伸び足」の良いモーターを持つ選手は信頼度アップです。展示タイムの伸びや周回展示での直線の伸び具合を見て、「出足(加速)」より「伸び(トップスピード)」重視で評価すると、高配当狙いのヒントになります。
なお毎年8月前後にモーター交換(新モーターへの切替え)が行われるため、その直後はデータの母数が少なく過信禁物です。交換直後はみんな手探り状態なので、数字よりも実際の走りや調整力を重視して予想しましょう。
選手の体重差を考慮
淡水では重い選手は不利・軽い選手は有利というセオリーがあります。唐津も例外ではなく、特に混合戦(男女混合)では女子選手の健闘が目立つこともあります。
出走表で明らかに他より5kg以上重い選手がいる場合、その選手のまくり切りや差し残りは厳しいと見て評価を下げる判断も有効です。
私自身、唐津で予想を組み立てる際は「同じ実力なら軽い方を上位評価」するようにしています。ただし実力差が大きい場合は無理に逆らわず、あくまで接戦時の判断材料としてください。
進入傾向と地元勢の動向
何度も述べたように唐津はコース取りが乱れやすい場です。スタート展示では進入隊形のチェックを怠らないようにしましょう。特に当地勝率の高い佐賀支部(地元)選手がいるレースでは要注意です。
地元選手は唐津水面の風や進入のコツを知り尽くしており、本番でも早いスタートや巧みなコース奪取で他地区勢をリードしがちです。さらに調整力も高く、モーターの素性を引き出すのが上手なため格上相手にも互角以上に戦うケースが多々あります。
舟券検討時は「地元選手の前づけ&スタート強行に注意」し、イン奪取の可能性や攻めの姿勢を織り込んでおくことが大切です。
企画レース(1〜4R)と一般戦で戦略を切り替え
唐津の1~4レースはイン有利に番組が組まれており、1コース勝率64%超と鉄板級の数字です。初心者の方はまず朝のレースではイン軸の堅実予想で手堅く当てに行くのが良いでしょう。実際、1R「朝からからつ」(A級が1号艇)や2R「モー2ニング戦」(1号艇・2号艇に主力)など各レースにコンセプトがあります。
それらは基本イン逃げ濃厚なケースが多いので、点数を絞った買い目で高回収を狙うチャンスです。一方で5R以降はイン信頼度が下がるので、思い切って穴狙いも交える戦略に切り替えましょう。混戦カードでは1頭固定を外したフォーメーションを組むなど、レース毎に賭け方を変える柔軟さが求められます。
「インが強い場=常にイン買い」ではなく、レースごとに傾向を見極めてメリハリ予想をすることが、唐津で勝ち続けるコツです。
季節ごとの傾向にも目を配る
唐津は通年で大きな特徴差はないものの、細かく見ると季節で若干データが動く場でもあります。例えば春(3~5月)は2コース1着率がやや高めで、その分4・5・6コースの勝率が落ち気味という傾向が確認されています。
夏(6~8月)は4コース勝率が突出し、他季よりアウト勢が健闘します(※2022年データで夏の4コース1着率11.5%と年間最高)。これは8月のモーター交換期と重なりエンジン力の差が出にくいこと、比較的穏やかな水面でダッシュ勢が攻めやすいことが一因でしょう。
秋(9~11月)は風が少なく走りやすい季節で、1コース勝率が四季で最も高くなるものの他季との差は1%程度と僅差です。むしろ3コースの3着絡み率が上がり三連単「1-2-3」頻出など配当傾向に特徴が出る季節とも言われます。冬(12~2月)は季節風で水面が荒れ気味になり、強風時には1マーク付近に波が立って差しが増加します。
冬場は向かい風がやや多いこともあり、インとカド(4コース)の信頼度が上がる一方で、波を超えるパワーのあるモーターかどうかを見極める必要があります。このように細かな季節傾向も頭に入れておくと、「今は夏だから思い切って4カド狙いしてみよう」「冬場だし波に負けない機力重視で」といった状況に応じた予想組み立てができるでしょう。
まとめ – 唐津競艇場攻略のポイント
ボートレース唐津は、「これさえ覚えれば当たる」という派手な特徴こそないものの、だからこそ状況に応じた慎重な予想が求められる奥深いレース場です。
淡水で広大な水面、年間を通じて吹く風、モーニング中心の特殊な番組編成――これらが絡み合い、レースごとに表情を変える唐津では、データと当日の気象・選手情報を総合的に判断する力がカギとなります。
インコースの信頼度は平均的でも、決して油断せず「本命と波乱のメリハリ」を意識した舟券作戦で臨みましょう。実際に経験を積めば、「唐津はここを見れば当たる」という自分なりのツボが見えてくるはずです。
最後に付け加えるなら、唐津はファンに優しい競艇場でもあります。施設も整備され、モーニング開催なので午後にはゆっくり結果検討ができますし、全国でもトップクラスに無料予想情報やデータが充実しています。
公式サイトでモーターやコース統計をチェックし、プロの予想も参考にしながら、自分なりのスタイルで唐津攻略を楽しんでください。初心者の方も本記事の内容をヒントに、ぜひ唐津ならではの予想の醍醐味を味わっていただければ幸いです。健闘を祈ります!

