福井県にある三国競艇場(ボートレース三国)の水面やコースの特徴、そして舟券予想のコツを初心者向けに解説します。
淡水で硬い水面や年間を通じて吹く追い風など三国ならではの要素を踏まえ、インコース有利と言われる理由や季節ごとの傾向を専門的に紹介。実際に現地で経験を積んだ筆者が、三国競艇場で勝つための実践的アドバイスも交えて徹底攻略します。
三国競艇場とは?基本情報と特徴
三国競艇場(ボートレース三国)は福井県坂井市に位置し、北陸地方唯一のボートレース場です。日本海に近い立地ですが水質は海水を使わず淡水で、長方形のプール型水面となっています。
一般戦やG3競走ではモーニングレース(朝開催)を導入しており、第1レースが8時30分頃から始まるのも特徴です。
場内にはカニをモチーフにしたマスコット「カニ坊」がいるなど親しみやすい雰囲気ですが、その水面特性は一筋縄ではいかない奥深さがあります。
三国競艇場の水面・コースの特徴
三国競艇場の水面とコースには予想に影響するいくつかの特徴があります。水質は淡水で水の流れがなく水面が硬いことがまず挙げられます。
淡水は海水に比べて浮力が小さくボートが沈み気味になるため、モーターの力や選手の体重差がタイムに反映されやすい傾向がありますp。実際、体重の軽い選手の方がわずかに有利になりやすいと言われており、エンジン出力の弱いモーターだと顕著に差が出る硬い水面です。
また、スタートラインのコース幅が非常に広いのも三国の大きな特徴です。スタート時の6コース幅は約62mにもなり、全国でもトップクラスの広さとなっています。
このレイアウトによりアウトコース(4~6号艇)の選手は第1ターンマークまでの距離が内側よりも長く、仕掛けるのが難しくなります。その結果、イン優勢の傾向が顕著で、1号艇を筆頭に1~3コースの艇が主導権を握りやすい水面として知られます。
実際にデータでも、三国は1コースの1着率が約54~56%で全国平均並みですが、2コース・3コースの1着率と連対率(2着以内率)は全国平均を上回り高めです。反対に4~6コースの1着率は低く、特に6コースからの勝利はごく稀となっています。
これはコース幅の広さからアウト勢のまくり(外からの豪快な攻め)が届きにくいことが主因です。その分、内側をすくう差しや、4コースから内側に切り込むまくり差しが決まりやすい水面と言えます。
さらに、年間を通してホームストレッチ方向に追い風が吹く日が多いのも三国水面の特徴です。夏場は海からの風、冬場はシベリア高気圧からの北風が吹きつけるため、季節を問わず背中を押す追い風コンディションになりがちです。
追い風ではボートのスピードが出やすくなる反面、ターンで流されやすくなるためインコースの「逃げ」(先頭キープ)を後押しする傾向があります。公式サイトの解説によれば、三国では2連対率(1~2着入り率)がインコースで70%、3連対率(1~3着入り率)は80%を超えるという高い数値が示されています。
これは追い風と広いコース幅によって「インが逃げている間にアウト勢が届かない」パターンが多いためです。一方で風が強すぎる場合には1号艇が風に煽られてターンで流れ、2・3コースの差しが入りやすくなることも指摘されています。
また、スタート前の進入が普段と異なる混乱(例えば外の艇が内側に前づけしてくるケース)では、4・5コースからのまくり差しが決まりやすいとも言われます。いずれの場合も6コースの選手は不利で、余程のことがない限り上位に絡みにくいのが現状です。
最後に、第二ターンマーク側の構造にも注意が必要です。三国の水面は2マーク周辺がコンクリートの護岸で囲まれているため、ターン時の引き波(航跡波)が残りやすい傾向があります。
先行艇が残した波で後続艇がバランスを崩し、2マークで逆転劇が起こる場面も少なくありません。特に水面が荒れ気味の日は一度のミスで順位が入れ替わる可能性が高まります。このため最後の周回まで目が離せないレースが多いのも三国ならではのスリルです。
季節ごとの傾向とレースコンディション
三国競艇場では四季による気象条件の変化がレース傾向に影響を与えます。春(3~5月)は風向きが日替わりで変わりやすく、比較的穏やかな日もあれば強風の日もある移り変わりの季節です。そのため展開が読みづらく混戦になりがちですが、一方でモーターが交換されて間もない時期(※後述)でもあり、エンジンパワー重視のレースが増える傾向があります。
春は統計上も1号艇の1着率がもっとも高い季節のひとつとされていますが、それでも他季と大きな差はない(概ね1コース1着率57%前後)ため、油断は禁物です。
夏(6~8月)になると日本海からの強い追い風が吹く日が増えます。夏場はイン逃げが決まりやすい一方で、ターンでイン艇が流れて差し場が生まれるケースも多くなります。つまり基本は本命決着でも、風速が上がる日は2コース・3コースの差しが台頭しやすいという微妙なバランスです。
加えて、夏は気温上昇でエンジンパワーが出やすくなり、実力通りの決着が比較的増える時期とも言えるでしょう。
秋(9~11月)は水面が比較的穏やかで安定する季節です。夏の終わり頃から使われ続けてきたモーターもこの頃には十分に調子が出て本格化してくるため、エンジン性能のバラつきが小さくなります。結果として「イン逃げ」本命決着が安定しやすいのが秋開催の特徴です。
統計データでも秋はインコースの勝率が安定し、番組構成次第では堅い決着が増えます。初心者が予想を組み立てるには最も素直な季節と言えるかもしれません。反対に冬(12~2月)は北陸特有の季節風が吹き荒れ、水面が荒れる日が多くなります。
加えて雪が降る日も珍しくなく、気温低下と高湿度によってボートが水分を含み重量が増すことも相まって、全体に不安定で波乱含みのコンディションとなります。この時期は安定板(艇の揺れを抑えるための小さな板)の装着レースも増え、選手からは「起こし(スタート前の加速)が重い」という声がよく聞かれます。
冬場の三国はイン絶対とは言い切れず、機力のあるアウト勢が波を突いてまくりを決めたり、大穴が飛び出すこともあるスリリングな季節です。
三国競艇場で勝つための予想のコツ
以上の特徴や傾向を踏まえて、最後に三国競艇場で舟券予想を的中させるためのコツをまとめます。初心者の方は以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
基本はイン信頼&内寄り重視
三国はインコース有利の傾向が強いため、予想の軸は1号艇から組み立てるのが基本戦略です。特に1コースに実力上位やA級レーサーがいる場合、その「逃げ」を信用して構いません。データ上も1-2着決着は1-2-3や1-3-2といった内枠決着が突出して多く、堅実に当てに行くならこれら定番の組み合わせは押さえておきたいところです。
一方で1号艇に不安材料(調子やモーター性能)があるときは思い切って2着付けや3着外しも検討しましょう。2コース・3コースにも勝機が大きい水面なので、インが敗れた場合の差し切りまで想定した舟券を用意しておくと穴狙いにも対応できます。
風と進入の変化に敏感になる
当日の風速・風向きは必ずチェックしましょう。追い風が普段より強ければ1号艇が流れるリスクが上がるため、2号艇や3号艇の差し込みに要注意です。逆に向かい風気味であればインの逃げ切りがより磐石になるでしょう。
加えて、スタート展示の進入隊形(コース取り)も見逃せません。三国はピット離れから本番ピット(待機水面)までの距離が150mと長く、5号艇・6号艇が内側に前づけしやすい競艇場です。
実際に5号艇や6号艇が内側のコースに入ってくる例が他場より多く、枠なり進入率(枠番どおりのコース取り率)が全国平均より低いデータも出ています。
もし展示で進入が乱れたら、本番でも同じく変則なコース取りになる可能性が高いので注意しましょう。進入が変わったレースでは、内側の助走距離が短くなる分だけスタートでイン勢が後手を踏み、4・5コースのまくり差しが飛び出すケースもあります。
スタート展示では単にコースだけでなく、各艇のピット離れ具合やスタートの行き足も確認して、波乱含みかどうか予想に織り込むと精度が上がります。
モーター性能と選手の特徴を活かす
三国の淡水硬水面ではモーターの良し悪しが結果に直結しやすいため、選手の機力評価は入念に行いましょう。特に三国のモーターは例年2月頃に全基交換され、交換直後のシリーズ(2~4月頃)はモーター勝率(2連対率など)のデータが当てにならない時期があります。
新モーター期間中は直前の展示タイムや周回展示の動きを重視し、数字よりも実際の気配を予想材料にするのがコツです。一方、交換から時間が経った5月以降であればモーター素性も判明してくるので、2連対率40%以上の良機かどうかなどデータを参考にして構いません。
また、淡水ゆえに選手体重の影響が出やすい点も踏まえ、極端に体重の重い選手がインにいる場合は伸び負けするリスクを考慮します。逆に軽量選手がアウトコースにいるなら、一発まくりを狙えるだけの伸びしろがあるかもしれません。
さらに地元・福井支部の選手は三国の水面に慣れており、モーター調整の勘所を掴んでいるケースが多いと言われます。迷ったときは地元勢のコメントや直前情報にも目を通し、信頼度を上乗せして予想するとよいでしょう。
企画レースを上手に活用
三国競艇場では一般開催やG3開催時に1日4本の企画レースが組まれることがあります。中でも有名なのが第1レースの「みくにあさイチ」で、1号艇にA級選手、他の艇はB級選手を配置するシード番組です。
このレースは統計上、1号艇が1着になる確率がおよそ77%にも達する堅い一戦として知られます。実際、筆者も現地で観戦した際、朝イチのレースはスタート事故などがない限りほぼイン逃げが決まるのを何度も見てきました。
初心者の方は「みくにあさイチ」で少額でも的中を狙い、的中する感覚を掴むのも良いでしょう(ただしオッズは低めになるため利益は控えめです)。
他にも2R「みくにあさガチ」(1・2号艇にA級配置)や5R「ひるトクトク」(企画レース)などがあります。企画レースは番組構成のおかげで予想が立てやすい反面、配当妙味は薄い傾向があります。資金配分としては、企画レースで堅実に当てつつ、通常レースで狙い目を絞って勝負するといったメリハリが大切です。
まとめ
三国競艇で勝つためには、「データ+当日の勘どころ」をうまく融合させることがポイントです。私自身、何度も三国で舟券を買ってきましたが、最も重要なのは現場の風や水面の表情を読む力だと痛感しています。
データ上イン有利でも、桐生順平選手のような実力者が6コースから前づけしてきたら話は別ですし、モーターが出ていれば中穴も十分あり得ます。
初心者のうちはセオリー通りインから買いつつ、少しずつ「今日は風が強いから差し目も押さえよう」「新モーターだから展示で良かった○号艇を絡めよう」といった発想を取り入れてみてください。
三国競艇場の攻略には経験がものを言いますが、今回解説した特徴を踏まえた予想のコツを実践すれば、きっと的中率アップと回収率向上に近づけるはずです。レース観戦と予想をぜひ楽しみながら、プラス収支を目指して頑張りましょう!

